2016年06月30日 |
2015年度の持ち家着工戸数が約28万戸とリーマンショック直後の09年度を下回るなど戸建住宅市場は、厳しい状況に置かれている。そうした状況下においても、2年ほど前から始まった大手住宅メーカーによる富裕層に向けた取り組みが加速している。1棟あたり5~6千万円以上の戸建住宅が富裕層向けとされるが、比較的安定的に受注が獲得できることに加え、大手住宅メーカーが富裕層の高い要求レベルに応えられる自由度を持ったことが大きい。大手住宅メーカーの高い品質や接客応対を武器に富裕層への訴求を強めているが、富裕層が持つ強い「こだわり」に応えられる人材育成は今後の課題だ。