2016年08月18日 |
慶應義塾大学の伊香賀俊治教授の研究グループはこのほど、今年1~2月に実施した「幼稚園の温熱環境が幼児の身体活動量に与える影響」の調査結果をまとめ、昨秋実施した調査結果とあわせて今年9月に行われる空気調和・衛生工学会で発表する。同調査からは無垢材を用いた二重床と木造床組みは断熱性能や床弾力性が高く、子どもたちの活発な運動につながる可能性が高いという結果が得られた。乳幼児段階の身体活動量は小学校入学後の運動量や運動することを楽しむ気力や情動にも影響するとされ、同研究結果は注目される。中大規模木造建築物への関心が高まる中、次世代を担う子どもの施設における無垢材活用の有効性が証明されたことは今後の需要拡大の追い風になりそうだ。